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臨床研修医通信Vol.17「脳神経外科研修」

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臨床研修医通信Vol.17 「脳神経外科研修」

研修医 江原 幸康

 脳外科の4週間の研修について振り返ります。

1日に何度も回診

 脳神経外科の常勤医は、2名。2名しかいないからこそ、とにかくフットワークが軽かったです。朝は一人での回診に始まり、その後上級医と再度回診、外来がないときはまた更に回診、夕方仕事が終わる前に再度回診、とフットワークが軽いが故1日に何度も回診を行ない、神経症状の変化を見逃さないよう、注意深く観察が必要でした。脳梗塞の患者さんが圧倒的に多く、そのほかに脳出血や脳腫瘍の方もいました。 

脳神経外科ならではの、神経学 

 まず、神経の異常所見から考えられる神経の障害部位を想像し、CTやMRIを用いて患者さんの実際の障害部位を画像上で把握します。画像上の所見で現在の運動障害などの症状が説明できるのか、説明ができない場合はどういうことが起こっているのか、治療やリハビリによってどの程度回復することが予想されるか、症状は改善傾向にあるか、等を考えていきます。私個人は学生時代に神経解剖や神経分野を一番苦手としていたため、診察でどうすべきか戸惑うことがありましたが、上級医がやっているところをとにかく真似することに力を注ぎました。MMTやGCS、神経所見の取り方も、数をこなすだけでなく上級医からフィードバックをもらうことで、苦手意識はなくなると実感しました。

▲電子カルテで画像所見を確認 (左:宮田五月脳神経外科副部長 右:江原幸康研修医)

▲電子カルテで画像所見を確認
(左:宮田五月脳神経外科副部長 右:江原幸康研修医)

 脳神経外科から神経学を学んでいくことで、神経学がとにかく興味深くなってきました。上級医の判断の速さを間近で見ることで、「何に着目して判断しているのか」、その根拠を求めると、意外と単純な考え方に基づいていることがわかりました。それを教えてもらうことができ、自分の理解が深まったと思います。

患者さんの回復を実感

 手術はさすがに手を出せるところが少なかったのが実情です。しかし、それでも慢性硬膜下血腫の方などが、手術直後から運動麻痺が劇的に改善していく経過を目の当たりにすると、自分の中では興奮を抑えられませんでした。神経学というものを初めて面白いと感じた1ヶ月でもありました。面白いと感じたものは理解も記憶も簡単にできるのが人間の不思議なところです。この1ヶ月の研修で学んだことは日常診療でとても役立つと実感しています。

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▲脳神経外科手術のようす
(左:手塚 正幸医師 中央:江原 幸康研修医 右:宮田 五月脳神経外科副部長)

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