芳賀赤十字病院は、地域医療支援病院、地域周産期母子医療センター、災害拠点病院、DMAT指定病院、地域がん診療病院、栃木県がん治療中核病院・臨床研修指定病院に指定されています。

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臨床研修医通信Vol.21「小児科研修(前半)」

 

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臨床研修医通信Vol.21「小児科研修(前半)」

研修医  江原 幸康

NICU・GCU

6週間の小児科研修が終わりました。
 部長回診が月曜と金曜の朝8時から、抄読会が木曜朝8時15分からです。それ以外の日は、病棟で患者さんのカルテを一通り確認し、指導医もしくは一人で回診に行きます。一般病室にまず行くのではなく、NICU, GCUへ先に行きます。これには理由があります。小児科病棟は、肺炎や気管支炎、胃腸炎 の患者さんが圧倒的多数と、ある意味「感染症病棟」です。一方NICU, GCUには免疫的に未熟な患者さんばかりで、病原体に脆弱な方ばかりです。手洗い、ガウンで感染対策には十分注意を払うとしても、朝の清潔なうちに優先的にまわる方が理にかなっているわけです。また、NICU,GCUで心音、呼吸音以外で独特だったのはミルクの飲み、体重の増え方、呼吸状態などを診てみることです。採血に関しては見学では簡単そうに見えますが、実際にやってみると非常に難しく、更には大人のミニチュア版とは決して考えることのできない生理上の制約があり、検体の1滴も決して無駄にはできません。

こどもたちの診察、そして採血

 NICU, GCUの回診を終えると一般病棟回診です。こどもは、コミュニケーションの取り方が大人とはかなり異なってきますが、病状がいいのか悪いのかは機嫌にも現れ、ある意味大人よりも正直な部分があります。言葉で的確に表現できない訴えを医療者側が積極的に拾い上げていかなければならない難しさがありますが、回復も早いのでやりがいも非常に出てきます。
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 カルテ書きをやっている最中に朝9時を迎え、病棟当番の先生と一緒にこどもの採血が始まります。実はこどもの採血は初めてで、最初のうちはかなり緊張しました。数をこなすことも大事なのですが、解剖学的にスケールが小さいこと、「泣いて、騒ぐ」を理由に採血ができないは、小児科では言い訳でしかないこと、検体量が大人と比べて圧倒的に少なくせざるを得ないことなどを考えると、たかだか採血と言われるものでも、今までよりも自分のスキルを上げて、慎重に手技を行なわざるを得ませんでした。しかし、それが今までの自分のスキルを見直すことにもつながり、実際自分がどれほどできそうか、というのを頭の中で数値化出来るようになったらかなり自信が持って実践できるようになってきました。
(後半につづく)

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