芳賀赤十字病院は、地域医療支援病院、地域周産期母子医療センター、災害拠点病院、DMAT指定病院、地域がん診療病院、栃木県がん治療中核病院・臨床研修指定病院に指定されています。

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臨床研修医通信Vol.28「選択期間 外科(後半)」

 

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臨床研修医通信Vol.28「選択期間 外科(後半)」

研修医  江原 幸康 

緩和ケア

 毎週火曜16時から、緩和ケアのカンファレンスに参加させてもらいました。今問題となっている患者さんやその周辺事項について多職種(医師、臨床心理士、看護師、栄養士、薬剤師、リハビリ)で、どうすればより良い方向に進んでいくのか、話し合いを続けました。
 スタッフ側の職種の独自性から患者さん側の価値観を尊重する方向で、自分だけだったら決して知ることを得なかった情報や考え方を理解する機会になりました。

上部消化管内視鏡検査

 水曜金曜の午前は腹部エコーに続き上部消化管内視鏡検査の研修を行いました。1年次にも見学はやっていましたが、私としては操作まである程度はできるようになりたいと考えていました。見れば見るほど、今まで自分は「見学」という言葉を軽視しすぎていた、と反省せざるを得ませんでした。上級医の操作によって映しだされる画像に異常所見が出てきてくるまで待ち、初めて注意開始というスタンスでいたのが、今となっては「甘すぎた」と感じています。

▲内視鏡検査についての指導のようす
左:大竹 俊哉消化器内科部長
右:江原 幸康研修医

 上部は所見を読むのが難しい、と言われていますが、内視鏡の操作自体になれていなくても所見の教科書を一読するのはだれでもできると思いますし、あとはそれをきちんと頭に叩き込むことが重要になってきます。また、すぐにカメラの操作ができないにしても、今どこを見ようとしているのか、次に見たいのはどこか、など胃の解剖を十分に理解して、カメラとの相互位置や胃の画像だけで、それがどこの部位かを把握することがとても重要です。
 さらに萎縮の程度がどの程度か、潰瘍のステージはどれくらいか、毎回自分が行なう習慣をつけることが大切です。「見学」という2文字の言葉には、当然ではありますが、ただ見ているだけではない、という以上の意味があることを嫌というほどに、痛切に反省させられました。たとえ自分がカメラ操作していなくても、施行医が得られた画像からどのような所見を記入するのか、自分だったらどのように記入するのか、その差が出てきた時にはどこに問題があるのか、などいくらでも想像して、頭を使って、具体的に疑似体験することで、研修に深みが出ます。これからの医師人生においても 貴重な機会となりました。
 カメラ操作云々は場数を踏めば少しずつ上達します。しかしそれ以前に、自分が今回学んだことで一番重要なことかもしれませんが、自信を持って施行することの大切さです。 患者さんに苦痛を与える検査とわかってはいるものの、それで自分が操作の速さをゆるめることは苦痛の時間を長引かせてしまう、という結果につながります。しっかり検査しなくてはならない、それを最短の時間で行うこと、の両方が求められます。最初から両者をできることはたとえ不可能だとしても、常に頭において、そして患者さんや他のスタッフに安心感を与えるためにも、自分の言動に明確に意味・意図を持たせ無駄なことを省かなければ なりません。研修以上の学びを得たと考えています。

▲内視鏡検査のようす
左:江原 幸康研修医 右:野本 弘章医師

芳賀赤十字病院は、地域医療支援病院、地域周産期母子医療センター、災害拠点病院・DMAT指定病院、栃木県がん治療中核病院・臨床研修指定病院に指定されています。