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臨床研修医通信Vol.15「3ヶ月の救急・麻酔科研修について振り返ります」

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臨床研修医通信Vol.15「3ヶ月の救急・麻酔科研修について振り返ります」

研修医 江原 幸康

3ヶ月の救急・麻酔科研修について振り返ります。 日中は麻酔科業務を行い、当直時は全科(内科、外科、小児科、産婦人科)対応をすることになりました。

 手技だけで終われない

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▲挿管時のようす  (左:江原幸康研修医 右:林 堅二救急部長)

 麻酔科では、特に麻酔導入時・抜管時の対応が大変でした。麻酔管理下の患者さんに対して、モニターの判断や自分の薬剤投与などが生命状態に直結するため、「考えながら動く、答えが未完成でも動かなければならない」という意味では、非常に重責を感じました。また、挿管や脊椎麻酔、抜管、動脈ラインなどの手技だけでなく、それを取り囲む器具、麻酔器およびモニターの操作に関してもスピードが要求されるため、できることを1つでも増やしていかないと成長できない、と実感しました。 研修医が一人のため手技は回ってきますので、手技回数をこなし、うまくいかなかったところを分析・反省することで、少しずつコツを掴んでいきました。研修をする上で、とにかく“安全管理”を絶対に保証しなければなりません。指導医の先生が何に気をつけて行動しているのかにより注意をはらい、見てもわからない時や疑問点は繰り返し聞きくことで、少しでも理解を深くするように努めました。  

研修が進むことで得た「先読み」の必要性

 手術の一連の流れを止めないよう、患者さんの状態把握・手技など頭の中でシミュレーションを繰り返すため最初のうちは、仕事が終わると疲れがどっと出ることが多かったです。しかし、研修期間を重ねるにつれ徐々に研修にも慣れ、度胸もつき一歩先を読んで動けるようになってきました。それが、自分でも感じられたのは当直の時でした。
 全科当直では、救急車が複数入っていることが多く、当然複数の患者さんを抱えます。はじめは一人の患者さんを担当するだけでも大変でしたが、徐々に複数の患者さんの状態を把握でき、自分でやれるところは指導医の先生にこちらから声をかけてやらせてもらえるようになっていました。以前はどちらかというと指導医の先生に合わせて動いていたのですが、それではいつまでも何も出来ない研修医のままです。いい意味で脱皮できつつあるのでは、と感じています。

医者として、人間としての成長  

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▲モニターを見ながら、術中管理  (江原 幸康研修医)

 私は性格上、「問題が生じたらとことん考え解決策を出す」という思考プロセスでした。しかしこの3ヶ月では、生じ得る問題を事前に考え、実際に発生した時には余裕をもって対処できるようにしておく必要があるという考え方にシフトしつつあります。
 今までとは違う思考プロセスや行動を知ることができ、医者として、それ以上に人間として成長しました。研修で学んだことは、使わなくなってしまったら全く意味がありません。他科や自分の人生に応用することで、最終的には患者さんに最良の医療を提供できるのではないかと思います。麻酔科メインの3ヶ月で学んだものは麻酔以上のものだった、そう確信しています。

芳賀赤十字病院は、地域医療支援病院、地域周産期母子医療センター、災害拠点病院・DMAT指定病院、栃木県がん治療中核病院・臨床研修指定病院に指定されています。