芳賀赤十字病院は地域医療支援病院・地域周産期母子医療センター・災害拠点病院・DMAT指定病院・地域がん診療病院・臨床研修指定病院に指定されています。

お知らせ

【臨床研修医通信-はじめまして②-】

 今年度より2名の研修医が入職されました。次に、加納 進太郎 先生のあいさつを掲載します。

 はじめまして。今年度より芳賀赤十字病院の研修医として入職いたしました加納進太郎と申します。
 4月に入職後、まず同期入職した他職種の方々と共に新人研修を行いました。そこで新社会人としてのマナーや救急法についての講習を経験し、これまでの学生の立場から社会人として仕事をしていくのだという切り替えが出来たと思います。また仕事の上で他職種の方と適切に連携していく大切さを学びました。
 次は検査部での3日間の研修がありました。採血の練習を始め、各検査の特徴やオーダーのやり方、また簡単なエコーのあて方について教わりました。それらの知識は今も実際に臨床の現場で生きています。また病院の各部門について一通りの説明を受け、いよいよ研修ローテーションが始まります。
 まずは内科系、循環器内科からスタートしました。初めの頃にまず感じたのは「これまで学び、培ってきた知識と実務において要求される知識は大きく異なる」ということでした。たとえば薬の処方に関して、数種類ある同系統の薬剤をどう使い分けるのか、といった知識が全くなく、最初は指導の先生のやり方を真似るのみです。他にも、実際の検査はどのような手順・思考で行われているのか、といったことが分からず、最初のうちはひたすら手を動かして指示に追いつくのが精一杯でした。しかし次第に慣れてくるにつれて「心不全に対してこの利尿剤はこういう意図で使っているんだな」といったことや「冠動脈造影で、この枝を見るためにはこういう通しの角度なんだな」といったことが漠然とながら分かってきます。検査・手技に関して、CAG・PCIなどを始めペースメーカ植込み術といったangio室で行われるものから、ベットサイドで行うものまで様々な経験をさせてもらいました。症例に関しても、心不全などのcommonなものから他科の病態も兼ねた複雑なものまで多岐にわたり経験できました。
 そして現在は血液内科をローテーションしています。こちらは治療がそもそも1対1対応でない手探りな場面が多く、治療に副作用を伴うことがとても多いです。そのため「日々、患者さんの様子を伺うことの大切さ」を改めて実感しています。
 研修を始めてまだ2ヶ月であり、慣れないことや自分の未熟さを痛感することも多いです。しかし、周りの先生方をはじめとする大勢の方々に支えられ働ける今の環境は非常にありがたく思っています。この環境の中で、濃く実りある研修生活を送っていけるよう頑張っていきたいと思います。

写真左側:血液内科を研修中の加納先生  右側:指導医