芳賀赤十字病院は地域医療支援病院・地域周産期母子医療センター・災害拠点病院・DMAT指定病院・地域がん診療病院・臨床研修指定病院に指定されています。

病院案内

芳賀赤十字病院の特長

 地域医療支援病院   地域がん診療病院
 認知症疾患医療センター  地域周産期母子医療センター
 回復期リハビリテーション病棟  災害拠点病院・DMAT指定病院

地域医療支援病院

平成24年4月27日、栃木県知事から地域医療支援病院に承認されました

地域医療支援病院とは

1)かかりつけ医の支援と機能分化
国では、「医療は患者の身近な地域で提供されることが望ましい」との観点から、かかりつけ医を地域における第一線の医療機関として位置づけ、入院・手術などの設備を有する医療機関との機能分化を図っています。
「地域医療支援病院」とは、平成9 年に創設された制度で、「かかりつけ医」を支援し、地域医療体制の中核を担う病院として、都道府県知事から「地域医療支援病院」の名称使用を承認された医療施設のことです

2)地域医療支援病院の役割
①他の病院や診療所からの紹介患者に対する医療の提供
②病院施設、設備等の共同利用の実施
③救急医療の提供
④地域の医療従事者の資質向上を図るための研修の実施

地域医療支援病院としての今後の取組み

 地域医療支援病院は、「地域医療を支援すること」、「地域に支援されること」の2つを行う病院であると捉えています。これまで以上に救急医療や入院医療の質を高め、地域の皆様により良い医療を提供し、地域の医療機関から安心して患者様をご紹介いただけるよう、また、当院で症状が安定した患者様を紹介元の医療機関やかかりつけ医などへ積極的に逆紹介するよう努めていきます。
地域の皆様にはなお一層のご理解とご支援をお願いいたします。

地域がん診療病院

 地域がん診療病院とは全国どこでも質の高い医療を提供できるよう、がん医療の均てん化をめざして、地域がん診療拠点病院を指定しています。「地域がん診療病院」とは、地域がん診療連携拠点病院がない地域(2次医療圏)に都道府県の推進を基に厚生労働大臣が指定した病院です。 当院においては、地域がん診療連携拠点病院である、自治医科大学附属病院とのグループ指定により2014年8月に地域がん診療病院の指定を受けています。拠点病院と連携しつつ、専門的ながん医療の提供、相談支援や情報提供などの役割を担っています。

がん治療への取り組み

 がんの治療について、化学的根拠を基にそれぞれの患者さんの病状や価値観・ご意向を伺いながら治療方針を決めていきます。(放射線治療、神経ブロックが必要となる場合には、連携医療機関に紹介を行っております。)がんと診断され、気分の落ち込みなどの気持ちのつらさについては、緩和ケアも同時に受けることができます。
当院には、がん治療の専門的な知識を持った認定薬剤師や認定看護師、がん病態栄養専門管理栄養士等がおります。また、仕事のことや生活のことなどについても、相談できる体制を整えており、患者・家族の方へチーム医療を提供しております。

認知症疾患医療センター

芳賀赤十字病院は、平成28年11月1日付で「認知症疾患医療センター」に指定されました。認知症に係る相談等の窓口等は、下記をご参照ください。

認知症疾患医療センターについて(栃木県ホームページへリンク)

<問合せ先>芳賀赤十字病院 認知症疾患医療センター
電話番号:0285-81-3856

地域周産期母子医療センター

 栃木県の地域周産期母子医療センターに指定されています。ハイリスク妊娠の受け入れ病院としての重要な役割を担っており、芳賀医療圏のみならず栃木県内外から多数の母体搬送を受け入れています。

地域周産期母子医療センターとは

 産科及び小児科(新生児医療を担当するもの)等を備え、周産期に係る比較的高度な医療を行うことができる医療施設とされています。芳賀赤十字病院では、産婦人科医と小児科医が連携し、24時間体制で周産期救急医療・新生児療医療に対応しています。

産科母体搬送実績 2019年 2020年 2021年
救急車による緊急母体搬送 25件 29件 23件
救急車によらない緊急母体搬送 10件 19件 13件

地域周産期医療機関搬送受入実績等
R4.1.1現在(実績は各年1月1日~12月31日)

新生児小児科入院件数 2020年 2021年
受入件数 137件 133件
県内医療機関からの依頼 (再掲) 25件 22件
県外医療機関からの依頼 (再掲) 2件 2件

NICUの紹介

syuusanki当院のNICUは、地域周産期母子医療センターとして、主に栃木県芳賀医療圏のハイリスク新生児のケアに当たっています。

■病床数
NICU 6床
GCU 6床

回復期リハビリテーション病棟

 当院回復期リハビリテーション病棟では、脳血管障害や脊髄損傷、大腿骨頸部骨折、外科術後等の患者様に対して、入院から退院まで充実したリハビリテーションを提供しています。特に、日常生活動作の改善を目標としており、家屋の環境調整を含め、本人・家族を中心に医師・看護師・ケアマネージャー・管理栄養士・社会福祉士等のスタッフと理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のリハビリスタッフを加えて専門チームで連携して実施しています。

対象疾患

1 脳血管障害、精髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症もしくは手術後の状態または義肢装着訓練を要する状態
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷の場合
2 大腿骨・骨盤・脊椎・股関節もしくは膝関節の骨折、または2肢以上の多発骨折の発症後または手術後の状態
3 外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態
4 大腿骨・骨盤・脊椎・股関節または膝関節の神経・筋または靭帯損傷後の状態
5 股関節または膝関節の置換術後の状態

災害拠点病院・DMAT指定病院

DMAT_image 芳賀赤十字病院は、栃木県の災害拠点病院に指定されています。県内外の地震、台風等の自然災害や、航空機、列車事故等の大規模な事故等が発生した場合に、栃木県知事の要請により、被災した地域へDMAT(災害派遣医療チーム)を派遣し、被災地の医療支援を行います。
DMATは、医師1名・看護師2名・調整員2名を1班とする救護班を2班編成し、災害等に即応できる体制を整えています。

DMATによる活動

平成25年度内閣府広域医療搬送訓練に参加

平成25年8月31日(土)大規模災害時における都道府県域を超えた医療救護を目的に政府主催による全国規模の防災訓練「平成25年度内閣府広域医療搬送訓練」が行われ、当院からDMAT(災害派遣医療チーム)5名が参加しました。

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平成24年度栃木県・烏山市総合防災訓練

DMAT出動実績

東日本大震災(2011.3.11)

発災当日の平成23年3月11日夜、DMAT(医師2名、看護師1名、主事2名)が出動しました。仙台医療センター(宮城県)で救急外来支援任務等を行い、3月13日の夜帰院しました。

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▲全国から参集した救護医療スタッフ

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▲芳賀赤十字病院DMAT

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▲混乱の中で、懸命に救護活動が行われました

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▲仙台医療センターでの救護活動