芳賀赤十字病院は地域医療支援病院・地域周産期母子医療センター・災害拠点病院・DMAT指定病院・地域がん診療病院・臨床研修指定病院に指定されています。

診療案内

脳神経外科

診療内容

 芳賀赤十字病院脳神経外科は、毎日夜間,休日を通してオンコール態勢を維持しながら,脳神経外科緊急手術に対応するとともに、脳神経外科の緊急患者さまの救急処置、入院治療を行い、芳賀地区の救急医療の中核的役割を担っております。くも膜下出血や脳出血などの急性期手術だけでなく、脳梗塞超急性期(発症4.5時間以内)に対しても血栓溶解療法を行っております。

また、救急医療以外においても、脳腫瘍の手術などでは、必要に応じて脳神経機能のモニターをしながら手術を行います。その他、神経内視鏡、超音波および高周波メス、定位脳手術装置なども利用し、安全、低侵襲を心掛けて手術を行っております。放射線療法が必要な患者さんには、自治医科大学などにご紹介しております。

日常診療においても3テスラMRI、CT、核医学検査装置、超音波診断装置などの利用により、安全かつ苦痛のない方法で診断・治療経過をしらべることができます。

脳卒中を発症し運動麻痺・失語症・高次脳機能障害など生じた患者さまは、脳神経疾患の後遺症として大きな問題となっております。当院では、その対策として、急性期脳神経外科病棟における急性期リハビリテーションに力を注ぎ、さらにそれに続く回復期リハビリテーション病院への転院調整などを連携して行っております。芳賀地区では脳卒中地域連携体制が整っておりますので、周辺の回復期および療養型医療機関、かかりつけ医、ケアマネージャー、訪問看護ステーションなどの連携協力を得ています。

脳ドックについて

 脳ドックも、当院で受けていただくことが可能です。MRIやMRアンギオ検査によって、脳腫瘍などの頭蓋内占拠性病変、脳動脈瘤などの頭蓋内血管性病変、脳梗塞などの頭蓋内虚血性病変などの検索を行います。結果は、放射線診断医と脳神経外科医の2方面からのダブルチェックを行い、更に必要な検査や必要な治療があった場合には、検査結果とその内容について詳しく説明をさせていただいております。

診療実績

 
手術件数(単位:件) 2019年 2020年 2021年 2022年
脳腫瘍 開頭腫瘍摘出術 5 4 3 0
定位的脳腫瘍生検術 0 1 0 1
蝶形骨洞手術 0 0 0
脳血管障害 破裂脳動脈瘤 7 3 2
未破裂脳動脈瘤 1 0 1 0
脳動静脈奇形 0 0 0 0
頸動脈内膜剥離術 0 0 0 0
EC-ICバイパス手術 0 0 1 0
開頭血腫除去術 5 4 8 5
定位的脳内腫除去術 0 0 0 0
その他 1 2 1 0
外傷 急性硬膜外血腫 1 1 1 0
急性硬膜下血腫 1 1 1 3
減圧開頭術 0 0 0 0
慢性硬膜下血腫 32 41 31 29
水頭症 脳室腹腔シャント 0 4 7 3
内視鏡的手術 0 0 0 1
その他 0 3 3 3
脊椎・脊髄 0 0 0 0
血管内手術 動脈瘤コイル塞栓術(破裂) 3 1 0 1
動脈瘤コイル塞栓術(未破裂) 0 0 0 0
動静脈奇形 0 0 0 0
経皮的頸動脈ステント留置術 2 3 1 0
その他 2 0 1 3
その他 その他の手術 4 12 17 28
手術件数 合計 61件 84件  79 件 79件 

日本脳神経外科学会データベース研究事業(JND)への参加について

 当院では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND) 」に協力しています。2018年1月から当院脳神経外科に入院された患者さんの臨床データを解析させて頂き、脳神経外科医療の質の評価に役立てることを目的としています。

 解析にあたって提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。

 本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、当事業実施責任者の脳神経外科 手塚正幸 にその旨お申し出下さいますようお願い致します。

 その他研究事業についての資料の閲覧を希望される方は、研究班ホームページ(http://jns.umin.ac.jp)をご参照下さい。

本院で脳神経外科治療を受けた患者さんへのお願い(ポスター)

診療スタッフ

永山 理恵(ながやま りえ)
役職 脳神経外科主任部長
専門分野 脳神経外科
学会専門医・認定医等
  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本脳卒中学会