部門紹介
臨床工学技士(Clinical Engineer:CE)は、医療と工学の知識を融合させて活躍する医療機器の専門医療職です。当院では、血液浄化装置・人工呼吸器・手術室などで使用される各種医療機器など、幅広い生命維持管理装置を対象に、安全で適切な操作および管理を行っています。また、病院内の医療機器全般に対して、点検・保守・トラブル対応などの安全管理業務を担当し、機器の安定稼働と医療の質の確保に努めています。医師や看護師など他職種が本来の業務に専念できるよう、医療現場の「縁の下の力持ち」として日々業務を行っています。
近年は、医療機器の高度化・多様化に伴い、医療安全や教育の面でも臨床工学技士の役割はますます重要になっているため、医療機器の研修にも積極的に取り組んでいます。臨床工学課は、専門性とチームワークを大切にしながら、「患者さんのいのちをつなぐ医療機器を、確実に・安全に・最善に活かすこと」を使命として活動しています。
業務内容
当院の血液浄化では、穿刺に関わるバスキュラーアクセスの管理も行っています。人工呼吸器は稼働中の病棟を巡回し、安全に使用されているかを確認しつつ、定期点検やトラブル対応も実施しています。
心臓カテーテル検査や不整脈治療、ペースメーカ外来や遠隔モニタリングにも関与し、専門知識を活かして医師や看護師等と連携しながらチーム医療に貢献しています。医療機器は中央管理方式をとり、保守点検・貸出・講習会などを通じて、安全で効率的な機器運用を支えています。
内視鏡室ではスコープ洗浄やモニタ管理を、手術室ではモニタや麻酔器のチェックに加え、鏡視下手術や手術支援ロボット(daVinci)の準備・配置・ドレーピングなども担当しています。 多種多様な医療機器に対応するため、日々の情報共有や勉強会を通じて知識と技術の向上にも努めています。
臨床工学課について
当院の臨床工学課には、男性10名・女性5名の計15名が在籍し、和やかな雰囲気の中で日々協力しながら業務にあたっています。
各スタッフは、血液浄化・機器管理・心臓カテーテル検査・手術室などの業務を1人あたり3つ程度担当し、日々ローテーションしながら幅広い知識と技術を磨き、努力を続けています。
また、臨床工学課として院内での勉強会開催にも積極的に取り組んでおり、他職種との連携を深めるとともに、安全で質の高い医療を提供するための啓発活動も行っています。
学会発表や外部研修への参加も積極的に行い、常に学び続ける姿勢を大切にしています。
スタッフ同士のコミュニケーションも活発で、明るく風通しの良いチームです。
これからも、チーム力を活かして患者さんに安心・安全な医療の提供を目指してまいります。
