看護部

認定・特定看護師の活動

認定看護師の活動

専門分野で活躍する認定看護師、専門看護師

高度・専門分化する医療をはじめ、変化する保健医療福祉環境の中で、看護の役割が拡大し、臨床においても質の高い看護ケアが求められています。この看護現場でのケアの質の向上を図ることを目的に、特定の看護分野において、熟練した看護技術を用いて水準の高い看護実践のできる看護師として日本看護協会に認定された看護師のことです。
当院の各専門分野で活躍する認定看護師を紹介します。

認定看護師支援制度

専門・認定看護師教育課程受講規定に準ずる支援をいたします。

認定看護師一覧

  • 感染管理認定看護師(2名)
  • 認知症看護認定看護師(3名)
  • 皮膚・排泄ケア認定看護師(1名)
  • 腎不全看護認定看護師(1名)
  • 緩和ケア認定看護師(2名)
  • 慢性呼吸器疾患看護認定看護師(2名)
  • 小児救急看護認定看護師(1名)
  • 乳がん看護認定看護師(1名)
  • 摂食・嚥下障害看護認定看護師(1名)
  • がん化学療法看護認定看護師(1名)
  • 手術看護認定看護師(2名)

認定看護師メッセージ

感染管理認定看護師

感染管理認定看護師は専門的な知識と技術を持ち、感染状況を把握する調査や、効果的な感染予防対策の実践・指導・相談の役割を発揮し活動しています。また、患者さんの安全な療養環境と病院で働く全ての人々の安全な労働環境を確保するために、感染予防策に関する教育を行ったり、感染予防対策チームメンバーとともに院内ラウンド活動を行ったりしています。

感染管理認定看護師

感染管理認定看護師の役割は、患者さんやご家族の方だけではなく、職員も含めた病院に関する全ての人を感染症から守る事です。感染の専門的な知識を生かし、感染状況を把握する調査(サーベイランス)を行い感染症の拡大を防止しています。そのために職員が適切な感染対策の実践ができるように指導を行い、患者さんや職員が安心できる環境作りを目指していきたいと思います。

認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師は、認知症を持ち入院をした患者さんが安心して生活が送れるように、援助をすることができます。入院という変化に戸惑う患者さんや家族が多いと思いますが、患者さんが出すサインや家族の情報から入院生活をどう送れるかを考えていきます。

認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師は、軽度認知障害(MCI)から認知症終末期に至るまで、認知症の人の状態像を統合的にアセスメントし、各期に応じたケアの実践、ケア体制づくり、家族のサポートを行っております。当院には3名の認知症看護認定看護師がおります。認知症の患者さんとご家族が安全かつ安心な生活を営むことができるように、院内で活動する認知症看護認定看護師や院内外の多職種と連携をはかり、訪問看護にて在宅支援をしております。認知症の患者さんが住み慣れた地域、あるいは在宅等で、豊かな暮らしが継続できるよう、様々な方のお力になれたらと思っていますので、どうぞお気軽にお声がけください。

認知症看護認定看護師

認知症の方やご家族の気持ちに寄り添い、その人の個性や生き方を大切にした看護を行っていきたいと考えてます。認知症の方やご家族が、安心して生活できる環境作りを一緒に考え、支援していきます。

皮膚・排泄ケア認定看護師

皮膚・排泄ケアとは、褥瘡などの創傷やストーマ(人工肛門・人工膀胱)造設、失禁に伴い生じる問題のアセスメントを行い、適切な皮膚ケアや排泄管理の指導などを行う分野です。現在は褥瘡回診やストーマ外来にて予防的スキンケアの指導や、皮膚トラブルに対して専門的知識を生かし、安全で安楽なケアの提供に努めています。患者さんや御家族の相談窓口になると共に、質の高い看護の提供を目指していきたいと思います。

腎不全看護認定看護師

慢性腎臓病の患者さんに対して、日常生活の療養指導を行っています。また、透析看護において臨床工学技士や管理栄養士、薬剤師、理学療法士など多職種と協働して合併症を予防しています。慢性腎臓病の患者さんが自分の体と上手く付き合いながら〈その人らしい生活〉を継続できるような看護を目指しています。

緩和ケア認定看護師

緩和ケアは体の痛みやさまざまな不快な症状の軽減を目指し、ご家族を含めた患者さんの心理的、社会的な苦しみや悩みを和らげることです。そして、患者さんやご家族の意思を尊重し、その人らしい日々が送れるようにケアを提供し生活を支援していきます。

緩和ケア認定看護師

診断から治療期、終末期など緩和ケアを必要とする患者さんとそのご家族の苦痛や苦悩を軽減することができるように支援を行っていきます。また当院でケアを受ける患者さんやご家族が尊厳を持ちその人らしく過ごすことができるように、院内のスタッフの教育にも取り組んでいきます。

慢性呼吸器疾患看護認定看護師

COPD、間質性肺炎、気管支喘息などの慢性呼吸器疾患の患者さんに対して、患者さんがセルフケアできるように、症状の緩和、呼吸リハビリテーション、急性増悪予防への援助や終末期のケアを行っていきます。また院内のスタッフが質の高い呼吸ケアを提供できるように取り組んでいきます。

慢性呼吸器疾患看護認定看護師

慢性呼吸器疾患は、日常生活動作での息切れを感じることで、活動範囲が狭くなり、病気の進行や心身の苦痛を伴います。慢性呼吸器疾患の患者さんとご家族の不安や悩みなど気持ちに寄り添い、病と共に生きながらその人らしい療養生活を送ることができるように、在宅での自己管理へ向けて患者教育や呼吸リハビリテーション、呼吸ケア支援、病状の悪化予防など支援していきます。

小児救急看護認定看護師

小児救急看護認定看護師は、救急に関連した看護だけではなく小児全般に関わる看護を領域としています。子どもの成長・発達を捉え子どもの権利を守り、個々の子どもに合った看護を実践していきます。また、子どもと家族が安心して生活していくことができるようなホームケアの指導や事故防止について伝えていきます。そして院内・地域の小児看護の発展に貢献していきたいと思います。

乳がん看護認定看護師

乳がん看護認定看護師は、病名告知後の心理的サポート、治療選択のサポート、さまざまな治療に伴う看護、ボディイメージの変容へのサポートなど患者さん・家族への実践を行います。
患者さん・家族の心の支えになれるような看護を目指しています。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

摂食・嚥下障害看護認定看護師は、摂食嚥下障害を有する患者さんとご家族に対して、食事について支援していきます。摂食嚥下障害は、病気や加齢の影響により誰でも起こります。入院中から退院後の食生活を考え、患者さんがより安全に美味しく食べるお手伝いをさせて頂きます。

がん化学療法看護認定看護師

がん化学療法を受ける患者さんとご家族は、治療による身体的苦痛・日常生活への影響など不安を抱えています。がん化学療法看護認定看護師は、安全・安楽・確実な薬物投与管理とがんと向き合いながら治療と生活が両立できるよう支援する役割を担っています。治療開始及び変更時の意思決定支援、治療を受けながらQOLを維持できるよう副作用のマネジメントとセルフケア支援、苦痛緩和など多職種と連携し患者さんとそのご家族に寄り添う看護を目指していきます。

手術看護認定看護師

手術前から手術中、手術後まで患者さんとご家族の苦痛や不安が軽減できますよう支援していきます。また、院内のスタッフへの教育も行い、患者さんへよりよい看護が提供できますよう活動していきます。

手術看護認定看護師

手術を受ける患者さんの手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防できるよう、手術中の安全管理や周術期看護を日々実践しています。患者さん・家族にとって、手術は大きな負担となる場合が多いです。患者さんが手術を乗り越え、今後の治療や生活を前向きに過ごしていけるような関わりに努めています。また、周術期看護に関する指導・教育にも力を入れ、当院で手術をうける患者さんが安全安楽に周術期を経過できるよう尽力していきたいと思います。

特定看護師の活動

看護師特定行為とは

21区分38の特定行為において、研修を修了した特定看護師は医師の判断を待たずに、手順書(指示)により一定の診療の補助(特定行為)を実施できるようになりました。これは、今後高まる医療ニーズに答えるための国の施策です。

当院では、厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度」により養成された特定看護師が、医師からあらかじめ作成された手順書(指示)に従い、認められた特定行為を行います。

当院で実施できる18の特定行為

  • 褥瘡又は慢性創傷の治癒における血流のない壊死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
  • 気管カニューレの交換
  • 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整
  • 侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 非侵襲的陽圧換気の設定の変更
  • 人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整
  • 人工呼吸器からの離脱
  • 直接動脈穿刺法による採血
  • 橈骨動脈ラインの確保
  • 創部ドレーンの抜去
  • 腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む)
  • 胸腔ドレーンの抜去
  • 低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及び設定の変更
  • 脱水症状に対する補液による補正
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • インスリンの投与量の調整
  • 急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析濾過器の操作及び管理

看護師特定行為に関するご相談、お問い合わせ先

月曜日~金曜日 8:30~16:50(祝日及び年末年始を除く)
場所:患者相談窓口
窓口責任者:病院長 本多正徳
相談担当者 / 医療安全管理者:石﨑礼子

ご応募について

私たちは、患者さんへの
「寄り添う力、つなぐ心。」を大切に、
地域医療を共に支える新しい仲間を
お待ちしています。