リハビリテーション部門

理学療法では、患者さんの目標や疾患に応じて、座る、立つ、歩く等の基本動作訓練を早期から行うことで、1日でも早く寝返りから立ち上がり、歩行等の獲得を目標とします。
作業療法では、基本動作に加え、更衣動作やトイレ動作など日常生活動作の獲得を促します。また、手工芸、家事動作等の作業活動を訓練に用いて上肢機能改善、利き手交換、高次脳機能障害などの回復に努めます。患者さん一人ひとりが『その人らしい生活』が送れるように援助していきます。必要に応じてスプリントや自助具の作成も行っています。
言語療法では、言語（失語症、構音障害など）・摂食嚥下・高次脳機能障害に対し、機能の維持向上を目的とし、必要な訓練・検査・指導・助言などを行います。摂食嚥下障害に対しては、嚥下造影検査（VF）、嚥下内視鏡（VE）を多職種と連携して行っています。

当院では、急性期から回復期、訪問リハビリテーションでの対応を行っています。患者さんがより一層充実した社会生活を送れるようになることを目標に、継続してリハビリテーションを行います。
一般病棟では、発症直後や手術直後から病棟と連携し不要な安静による廃用症候群を防ぐため、リスク管理を徹底しながら早期離床を行います。スタッフによるマンツーマンの運動療法を中心に、基本動作や日常生活動作の獲得を目指し、福祉機器の相談・指導も行います。
回復期病棟では、患者さん1人ひとりの目標を実現するため、訓練室以外でも病棟にて日常生活動作の獲得を目指した練習や、退院後も自立出来るよう、看護師、ケアマネージャー、家族、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーと連携したチーム医療を実施しています。また、必要に応じて家屋調査を行い、住宅改修のアドバイスも行っています。

93％（令和6年度）