地域周産期母子医療センターとは

妊娠や出産の際に、母体や赤ちゃんに何らかのリスクがある場合に対応するために整備されたのが「地域周産期母子医療センター」です。当院は栃木県からその指定を受けており、母体や新生児の搬送も受け入れながら、産科・小児科・麻酔科などが連携し、安全なお産を支えています。
新生児のケアにはNICUやGCUを活用し、出生直後の医療にもすぐに対応できる体制を整えています。
芳賀赤十字病院 地域周産期母子医療センターのご紹介
当院の産科病棟は18床を有し、NICU・GCUと同じフロアに配置されています。急な分娩の変化にも、すぐに手術や処置が行えるような構造になっています。2024年には12件の母体搬送を受け入れ、地域の妊産婦さんを支えてきました。
妊娠中から分娩、産後のサポートまで、医師・助産師・看護師がチームで関わり、きめ細やかなケアを提供しています。順調な経過の方のご出産も多く、里帰り分娩や立ち会い出産にも対応しております(※条件あり)。
外来では、診察時の超音波画像をUSBメモリに録画保存するサービスもご希望に応じて行っており、産後は助産師による「おっぱい外来」などのフォローアップも行っています。
地域周産期母子医療センターの特長
24時間365日対応の周産期医療体制
お母さんと赤ちゃんの急な変化にもすぐに対応できるよう、産婦人科医と小児科医が常駐しています。緊急手術や小児科医の立ち会いが必要な分娩にも、日中・夜間を問わずスムーズに対応できる体制を整えています。
ハイリスク妊娠・母体搬送への対応
早産、胎児の異常、妊娠中の合併症など、ハイリスクとされる妊娠にも対応しています。お母さんの救命処置から赤ちゃんの治療まで、妊娠中から出産後にわたる医療をチームで提供しています。
安全性を高める院内構造と連携体制
病棟・手術室・NICU・GCUが同じフロアにあり、緊急時にもすぐに対応できるような動線を確保しています。また、院内の医療スタッフが情報を共有し、協力しながら妊娠・出産をサポートしています。
小児科との密な連携
赤ちゃんの状態に不安がある場合は、妊娠中から小児科医と情報を共有し、必要に応じて分娩時に立ち会うなど、万全の準備を行っています。赤ちゃんの誕生を、産婦人科と小児科が一緒に見守ります。
順調な妊娠・出産にも対応しています
ハイリスク妊娠だけでなく、経過が順調な方の妊婦健診やお産にも対応しています。里帰り出産をご希望の方や、ご主人の立ち会いを希望される方にも配慮した体制です。産後の「おっぱい外来(産後ケア)」も、多くの方にご利用いただいています。
高度な医療設備と取り組み
分娩監視装置や高性能な超音波診断装置を導入し、診察中の赤ちゃんのエコー画像をUSBメモリに保存できるサービスも行っています。よりよい医療を目指し、新しい技術の導入にも取り組んでいます。
安心・安全なお産を大切に
赤ちゃんの誕生という大切な瞬間を、スタッフ一同心をこめてサポートします。安心して出産にのぞんでいただけるよう、安全性を第一に、あたたかいケアを心がけています。



